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2002年第3四半期の店頭市場動向

(「INDICATOR」2002年11月号掲載分より抜粋)



【PC】

●高すぎず安すぎず、値ごろ感がポイントに

 ・同期比は、台数ベースで23.2%減、金額ベースで18.8%減
 ・売れ筋は「16〜19万円未満」、価格帯別構成比は4割超に

 2002年第3四半期(7〜9月)のPC店頭市場の販売状況は年頭からの低下傾向が依然と続く。BCN販売指数は、台数ベース56.0、金額ベースで57.3となり第2四半期と比べ、台数ベースで9.4ポイントの減少 ()。
 前年同期比では、台数ベースで23.2%減、金額ベースで18.8%減。台数ベースの減少幅は、第2四半期よりやや広がった。総じて販売状況は第2四半期より悪くなったようだ。
 価格帯別構成比をみると「16〜19万円未満」が42.3%を占める()。一方「16万円未満」の構成比は第2四半期と比べ7.4ポイント下がり、部材の高騰などで販売価格が上昇した第2四半期と同水準になった。
 デスクトップとノートの販売台数の構成比をみると、ノート比が61.8%と第1四半期から引き続き漸増傾向にある ()。
 第4四半期のPC市場、特に年末商戦の見通しは低迷の波が続き、前年比15〜20%減となると思われる。各社の主な秋冬モデルやTabletPCの価格設定が売れ筋の「16〜19万円未満」を上回り、20万円半ばとなる場合、新規購入層やミドルユーザーの買い替え層をどの程度吸引できるかが、第4四半期の販売を左右するとみられる。


【デジタルカメラ】

●「スリム&コンパクト」で市場が喚起

 ・デジタルカメラ市場の前年同期比はは台数ベースで31.1%増、
  金額ベースで23.1%増
 ・販売指数でも、台数、金額ともに2001年第1四半期以来最高を記録
 ・200万画素クラスの「スリム&コンパクト」な製品が軒並みヒット


 デジタルカメラ市場の前年同期比は台数ベースで31.1%増、金額ベースで23.1%増と大きく伸長した()。6月に各社から発売された200万画素クラスの「スリム&コンパクト」な製品が起爆剤となったとの見方が強い。ショップでは「スリム&コンパクト」の購入ユーザー層について「女性や若い客層が比較的多い」、「買い替えより新規が多い」と話している。
 2002年代4四半期のデジタルカメラ市場の見通しは、引き続き「スリム&コンパクト」が市場を牽引し順調に拡大していくものとみられる。また「400万画素以上」の製品が伸長(台数ベース構成比 第1四半期:5.9%→第3四半期:10.7%)している()ことから、販売金額でも同様の増加が見込まれる。


【ディスプレイ】

●市場は下げ止まりの兆し

 ・ディスプレイ市場全体の前年同期比は台数ベースで5.8%減、
  金額ベースで2.2%減
 ・アイテム別では、液晶が台数ベースで12.6%増、
  金額ベースで9.7%増
  CRTは台数ベースで29.9%減、金額ベースで34.6%減
 ・ディスプレイ市場全体の停滞は続いているが、
  CRTの減少分を液晶の堅調な販売が支えている


 2002年第3四半期(7〜9月)のディスプレイ市場の前年同期比は台数・金額ベースともに僅かな減少にとどまり、販売指数では台数・金額ともに上向きに転じていることから、停滞していた市場にほぼ下げ止まりの兆しがみえてきた()。だが好調な液晶がCRTの落ち込みを埋める構図に変化はなく、市場全体では依然として厳しい状況が続いている。
 アイテム別の動向をみると、液晶は5万円前後の低価格15インチモデルを原動力に2001年代2四半期から右肩上がりを続け、ディスプレイ市場の7割を占めるまでに成長()、最近では16、17インチ以上の大型モデルも好調なことから、今後も引き続き堅調に推移するとみられる。CRTは高輝度や動画再生に適する点で固定ニーズを持つが今後の販売拡大は期待できない。
 2002年代4四半期のディスプレイ市場の見通しは引き続き低価格も出る中心の新規需要に加え、大型モデルへの買い替えニーズなど安定した液晶需要が見込まれるため、販売は上向きを維持すると予想される。



【プリンタ】

●デジカメの伸長は追い風となるか

 ・プリンタ市場全体の前年同期比は台数ベースで10.1%減、
  金額ベースで10.5%減
 ・販売指数は台数ベースで77.0、金額ベースで70.5
 ・ダイレクト印刷、写真出力を訴求するモデルの販売動向がカギ



 2002年第3四半期(7〜9月)のプリンタ市場の前年同期比は台数ベースで10.1%減、金額ベースで10.5%減で落ち込みが続いているものの、前年同期比減少幅は縮小傾向にある()。
 販売指数は台数ベースで77.0、金額ベースで70.5で昨年の指数が第3四半期まで落ち込みを続けた動きに比べ、2002年は第1四半期から第3四半期にかけて緩やかに推移したといえる。
 価格帯構成比の推移には目立った動きは少なく、「1〜2万円未満」がボリュームゾーンとなった()。
 アイテム別構成比も変化は少なく第3四半期は「インクジェット」が88.5%、「複合」が6.5%を占める。
 2002年第4四半期は、年末商戦に向け各社の新製品の販売が加速する。売れ筋の2万円台の主力モデルの動きに加え、デジタルカメラの伸長を背景に「ダイレクト印刷」や「写真出力」などを訴求した高画質モデルの売れ行きが見込まれる。


【ビジネスソフト】

●画像編集ニーズが活性化

 ・ビジネスソフト市場全体の前年同期比は台数ベースで2.2%増、
  金額ベースで0.2%
 ・BCN販売指数は本数ベースで78.8、金額ベースで78.3
 ・アイテム別ランキングでは「画像処理」分野が上昇


 2002年第3四半期(7〜9月)のビジネスソフト市場は前年同期比で本数ペース2.2%増と2四半期連続で増加、金額ベースでも0.2%増と僅かながらも増加に転じた()。
 価格帯構比の推移についてみると、2002年第1四半期より「3〜6千円未満」増加し、2002年代3四半期は全体でも43.6%を占めるに至った。
 アイテム別構成比のランキング推移をみると、上位の「セキュリティ」、「ユーティリティ」、「OS」が並ぶことに従来と変わりはないが、それ以外で、第3四半期に4位に上昇した「画像処理」が注目される動きである()。製品では「デジカメde!!同時プリント6」や「Adobe Photoshop Elements」等が上位にランクインしている。
 販売本数のベンダーシェアでは、シマンテックが2位にランクアップしたほか、夏バージョンのハガキ作成ソフト投入が奏効した「アイフォー」やMac OSを発売した「アップル」等が上位に食い込んだ。
 2002年第4四半期は、年賀状作成ニーズの高まりから、「ハガキ、毛筆」の盛り上がりが見込まれる。各社からの新製品は画像編集機能が充実したものが特徴で、「画像処理」ソフトからも年賀状作成を見据えたソフトが発売され、増加するデジタルカメラユーザー層の取り込みを狙う。




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