大容量リムーバブル記憶装置の動向
デジタルビデオカメラの普及によって購入意欲高まるDVD-RAM
(「INDICATOR」2000年2月号掲載分より抜粋)
BCNランキングによると、99年5月から大容量リムーバブル記憶装置の主力がMOからCD-R/RWに移行し、2000年1月にはCD-R/RWの構成比が58.2%にまで達した。だが、CD-R/RWが大容量リムーバブル記憶装置の主力ドライブとして定着する一方で、最大5.2GBの記憶が可能なDVD-RAMが実勢価格の低下とともに台頭しはじめている。インターネット、デジタルカメラの急速な普及に後押しされる格好で、DVD-RAMが一気にブレイクする可能性が高い。そこで、BCN総研では、ユーザーアンケートを中心に大容量リムーバブル記憶装置の現在の普及状況と将来を占ってみることにした。
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[回答者のプロファイル]
取得方法:ホームページ「DailyBCN」でのアンケート
調査期間:2000年1月20日〜23日
有効回答数:802件
回答者の性別:男性76.4%、女性23.6%
●普及率でもCD-R/RWがMOを逆転
まず、現状を把握する意味でユーザーが所有している大容量リムーバブル記憶装置についてみてみよう。何らかの大容量リムーバブル記憶装置ドライブを所有しているユーザーは全体の70.9%に達し、ドライブ別では、MOが40.8%で最も高く、次いで、CD-Rが31.3%という回答結果となった(グラフ)。99年4月までは、MOが大容量リムーバブル記憶装置の主力ドライブであっただけに単独ドライブの普及率では他をリードしている。だが、CD-R、CD-RWを同一アイテムとして考えると、CD-R/RWが49.1%にまで達し、MOの比率を8.3ポイント上回る。月次の販売台数だけでなく、普及率の面でもCD-R/RWが大容量リムーバブル記憶装置の主力となったことがうかがえる。
では、所有者はどういった理由でドライブを選定したのだろうか。それぞれのドライブ別にその特色をみていくと、まず、MOは「互換性」(20.1%)、「普及率」(20.4%)で高い比率を示している。「MOを購入していくユーザーは、会社や学校でMOを使っていることを選定理由にあげる」との声がショップの販売担当者には多い。法人での普及率の高さがMO需要を支える原動力となっている。
一方、CD-RとCD-RWでは「メディア価格」が突出する傾向を示した。CD-Rでは32.5%、CD-RWでも35.5%と3割を超える比率となっている。現在CD-Rメディアは1枚100円を切り、使い捨てが可能な価格となっている。このため、ランニングコストが他のドライブよりも安いということが、CD-R、CD-RWの最大の魅力といえる。
次に現在利用している大容量リムーバブル記憶装置に満足しているのかを聞いた(「非常に満足」を2点、「満足」を1点、「どちらともいえない」を0点、「不満」を-1点、「非常に不満」を-2点として算出)。結果では、CD-R、CD-RWが0.40ポイントで最も高かった(グラフ)。メディア価格の安さ、音楽データを中心とした用途の幅広さ、CD-ROMなどとの互換性の高さなど総合力で勝っているCD-R/RWの満足度が最も高かったのも当然の結果であるといえよう。この満足度の高さから、2000年もCD-R/RWが大容量リムーバブル記憶装置の市場で主導権を握っていくことは間違いない。
DVD-RAMは4万円台が普及のブレークポイント
次に、今後の需要を占う目的で、購入したいと考えている大容量リムーバブル記憶装置を聞いた。この結果、「DVD-RAM」が45.8%で最も高い比率を示した(グラフ)。大容量蓄積ニーズの増加に伴い、DVD-RAMへの関心度が高まっていることがうかがえる。
さらに購入したい理由についても聞き、その結果を各ドライブごとにみると、DVD-RAMでは、「記憶容量」が71.1%で最も高くなった。最大5.2GBの記憶が可能な点がDVD-RAMの最大の魅力となっているといえよう。これに対して、CD-RWでは、「互換性」が25.7%で最も高く、「メディア価格」(24.0%)、「記憶容量」(20.1%)の順となった。所有者の購入理由でも「互換性」、「メディア価格」の比率が高かったことから、これらを理由にCD-RWの需要がさらに高まっていく可能性も高い。
一方、MOでは、「普及率」が最も高く26.4%の比率となった。会社、学校などでの普及率が高いことに加えて、99年4月まで大容量リムーバブル記憶装置の主力ドライブとして確固たる地位を築いてきたことが影響している。
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