第9回総研アンケート結果(その3)ワープロソフトの利用・乗り換え状況
利用しているワープロで「Word」が過半数超える
コンピュータ・ニュース社のホームページ、「DailyBCN」にて、「ワープロソフトの利用と、その乗り換え」についてのアンケートを実施した(調査期間98年3月16日〜20日。有効回答1414件)。回答者のPC利用歴は、5年未満が過半数の54.6%、6〜9年が17.1%、10年以上が24.6%(無回答を除く)。1、2年未満の利用歴の浅いユーザーと、10年以上の利用歴の長いユーザーが中軸を占めている。
「現在、最も利用しているワープロ」(グラフ)では、54.9%が「Word」と回答、「一太郎」の28.1%に26.8%の差をつけた。今回のアンケートでは、企業でPCを利用しているユーザーも多数含まれている。マイクロソフトは、「Word」をまず法人から普及させ、ビジネス分野でのデファクトスタンダードを確立した。データの互換性がより重視されるビジネスソフトにおいては、「家庭でも仕事の文書を作成できる」ことが必須条件となっているため、法人での普及が家庭への普及に大きく貢献した。このことが利用しているワープロで「Word」の比率が高い結果に結びついている。 ■「Word」への乗り換え多数
全回答者の中から、現在利用しているワープロ以前に別の商品を利用していたユーザーを抽出、ユーザーの乗り換えパターンを導き出した(グラフ)。結果は、乗り換え経験者770件中、271件が、「過去一太郎を利用していたが、Wordへ乗り換えている」ことがわかる。これに対し、「過去Wordを利用していたが、一太郎へ乗り換えた」ユーザーは15件にとどまっている。これは、Windows95発売以前に「一太郎」の人気が非常に高かったことと、Windows95発売以後に「Word」が急速に普及したことが要因となっている。また、「Word」は「OASYS」や「その他ワープロソフト」からの乗り換えも多い。
「ワープロ専用機」から、「Word」(112件)や「一太郎」(65件)に乗り換えたユーザーも多かった。PCやワープロソフトの機能が向上したことで、文書作成においてワープロ専用機と機能差がなくなりつつある。そのため、ワープロ以外の用途にも利用できるPCへの乗り換えが活発化していることが分かる。
■「一太郎」は「スピード」、「将来性」の評価が低い
全回答者を対象に、「Word」と「一太郎」の評価を聞いた(グラフWord、一太郎)。項目は「全体のイメージ」、「機能」、「先進性」、「信頼性」、「スピード」、「将来性」、「使い勝手」で、「非常に良い」を5点、「良い」を4点、「普通」を3点、「悪い」を2点、「非常に悪い」を1点の5段階で回答してもらった。全回答者の平均を見ると、「Word」は全ての項目において、3点(普通)を上回っているが、「一太郎」は「スピード」と「将来性」で3点を下回る結果となった。個別に見ると、「機能」は両製品とも3.78点でユーザーは機能の面においては「一太郎」も「Word」も同等であると判断している。「使い勝手」と「信頼性」の評価は「一太郎」が「Word」を上回った。「一太郎は純国産ワープロで、日本人のために作られている。そのため、日本人に使いやすいワープロソフトである。またその歴史も古く、信頼感がある」とユーザーは判断している。
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