第9回総研アンケート結果(その2)
液晶デスクトップの利用意向 省スペースのニーズ高いが、液晶デスクトップへの認知は不十分
コンピュータ・ニュース社のホームページ「DailyBCN」で、ユーザーが会社内で利用しているPCについてのアンケート調査を実施、液晶ディスプレイを利用したデスクトップPC(以下、液晶デスクトップ)の利用意向を探った(調査期間98年3月30日〜4月3日、有効回答534件)。回答者の約74%にあたる395人が、会社のデスク上でPCを利用していた。職業別では技術系会社員(25.7%)が最も多く、事務系会社員(14.4%)、PC技術系会社員(13.5%)などが続く。
利用しているPCの形態(グラフ)は「デスクトップ型」が55.7%で最も多く、「ノート型」と「タワー型」がほぼ同率であった。「タワー型」の比率が高いのは、拡張性の高いPCを求める技術系職種の回答者が多いためと見られる。また、利用しているディスプレイ(グラフ)は「17インチ」が48.6%で最も多かった。
PCやディスプレイを置くことでデスク上の空きスペースは減少するが、そのことで仕事がやりにくいと感じたことがあるかとの質問(グラフ)には、81.7%が「いつも感じる」、「時々感じる」と答えている。PCとディスプレイの両方をデスク上に置く「デスクトップ型」の利用者だけでなく、通常ディスプレイだけをデスク上に置く「タワー型」やきょう体の小さい「ノート型」の利用者でもスペースに対する不満があることがわかる。
スペースの問題を解消するためには、@ノート型に交換する、Aディスプレイを液晶に交換する、B液晶デスクトップに交換するといった方法が考えられる。「いつも感じる」、「時々感じる」と答えた回答者に、仮にデスク上のPCを交換するとしたらどんな形態が良いかを聞いた結果(グラフ)、「ディスプレイを液晶に交換」が35.5%で最も多く、「液晶デスクトップに交換」、「ノート型に交換」の順で続いた。省スペース化を図る方法としてはノート型の導入が先行してきたが、最近は液晶ディスプレイの大型化と高精細化が進み、液晶ディスプレイに対する関心が高まったことが、このような結果として現れたものと見られる。液晶ディスプレイに対する関心が高いにも関わらず、「液晶デスクトップに交換」との回答は17.4%にとどまっている。液晶デスクトップは、導入した場合のメリットが必ずしも十分に浸透していないようだ。
液晶デスクトップとノート型の長所と短所をあげてもらった(グラフ)。液晶デスクトップの長所では「省スペースである」が43.6%で最も多く、液晶デスクトップは「場所を取らないPC」として認知されていることがわかる。
ただし、短所の中で「場所を取る」との回答も一部に見られ、省スペースという商品の特徴が十分に理解されているとは言い難い。その他の短所では、「値段が高い」、「画面表示性能が劣る」との回答が多く、このようなイメージを払拭することが液晶デスクトップの課題と言える。
ノート型の長所では、「省スペースである」との回答が液晶デスクトップを上回る59.0%もあり、省スペース化を図る手段としてノート型の利用を優先的に考えるユーザーが多いことがわかる。さらに、「可搬性に優れている」との回答も35.8%あり、省スペース性と可搬性を併せ持っていることがノート型の魅力になっているようだ。短所としては、「拡張性が低い」を筆頭に、「画面表示性能が劣る」、「価格が高い」などが目立った。
■高い自宅での利用意欲
今回のアンケートでは、自宅での液晶デスクトップの利用意向についても質問した(グラフ)。「すでに利用している」回答者が2.2%存在したほか、「ぜひ利用したい」と「できれば利用したい」との回答の合計は68.5%に達し、自宅での利用意欲が高いことを示す結果となった。また、価格がいくらまでならば購入するかとの質問(グラフ)に対しては、DSTN液晶モデルで「20万円まで」、TFT液晶モデルで「25万円まで」との回答が最も多かった。現在、12インチクラスの液晶ディスプレイを利用した個人向け商品の実勢価格は、ほぼこのレベルまで低下している。しかし、液晶デスクトップに対するユーザーの認知度が必ずしも高くないことに加え、大画面指向が強く、浸透が遅れているのが現状だ。
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