第10回総研アンケート結果(その1)携帯情報端末について保有率は20%弱にとどまるが、
「欲しい」ユーザーは64.8%に達する
コンピュータ・ニュース社では、ホームページ「DailyBCN」において、携帯情報端末についてのアンケートを実施した(調査期間:98年4月23日〜4月27日、有効回答1054件)。回答者の内訳は、業種別では一般技術系会社員(PC技術者を除く)28.4%、PC技術系会社員14.1%、事務系会社員12.0%、学生11.3%など。年齢層は30歳代が44.8%で最も多く、20歳代36.5%、40歳代12.3%と続く。
「携帯情報端末を持っているか」(グラフ)。との問いに対し、「持っている」との回答は18.4%にとどまった。しかし、「持っていないが欲しい」との回答は64.8%と過半数を超えた。携帯情報端末に対する関心は非常に高く、今後の動向次第では爆発的に普及する可能性もある。
■「ザウルス」の保有者が圧倒的多数
「保有している携帯情報端末」(複数保有者は最も利用している機種)を聞いた(グラフ)。その結果、携帯情報端末保有者194件中56件(28.9%)がシャープの「ザウルス」と回答した。ザウルスは携帯情報端末の草分け的存在であり、またユーザーから「長年に渡り改良が加えられた結果、必要な機能が無駄なく搭載されている」など高い評価を得ていることが人気の要因だ。
「Libretto」保有者も29件(14.9%)と多い。手帳を若干大きくした程度のサイズでありながら、Windows95が完全動作することで、外出先でもWindows95の豊富なソフトウェア資産を利用したいとするユーザーの間で人気だ。
メールの送受信に特化した「モバイルギアMK」も、「メールだけが確実に送受信できればよい」ユーザーを中心に保有率が高い。
重視点は「小型・軽量」
「携帯情報端末の選択時に重視した点」(グラフ)では、「小型・軽量」(16.0%)、「PCとの連携」(13.9%)、「価格」(10.8%)が上位となった。毎日持ち歩いて利用することが携帯情報端末の前提であるため、本体サイズの大きさや軽さが最も重視されている。また、「デザイン」を重視したとする回答者は1.5%にとどまっており、携帯情報端末においては、デザインよりも使いやすさが重視されていることが分かる。
■仕事とプライベート共用が中心
「携帯情報端末を主に何に利用しているか」(グラフ)では、「仕事とプライベート」が42.3%で最も多く、「プライベート」が37.6%で続いた。「仕事」は16.0%にとどまっており、携帯情報端末保有者は、仕事よりプライベートを中心に利用しているとの結果となった。
■通信速度の不満目立つ
携帯情報端末保有者に聞いた、バッテリー駆動時間、通信速度、大きさ(グラフ)の満足度では、バッテリー駆動時間と大きさで「非常に満足」と、「満足」の合計が共に過半数となったのに対し、通信速度では「非常に満足」が5.6%、「満足」が31.6%と合計しても40%に満たなかった。通信速度は携帯情報端末本体の処理速度にも大きく影響するため、体感速度では自宅や職場のPCから通信した場合と比べて大幅に遅くなることが結果に表れている。
■購入希望者は「PCとの連携」を重視
現在は携帯情報端末を保有していないが、今後欲しいとした回答者に、「携帯情報端末を購入する際に重視する点」を聞いた(グラフ)。結果は「PCとの連携」が36.0%と最も多く、「バッテリー駆動時間」が続いた。携帯情報端末保有者では選択要因として最も多かった「小型・軽量」は15.7%で3番目であった。最近の携帯情報端末はPCとの連携機能が強化されており、メーカーも広告などで積極的にアピールしている。そのため、携帯情報端末はデスクトップPCのデータを持ち出すための機器という認識がユーザーに広まっていることが要因だ。
■ニーズは「400g〜600gまでで10時間程度」
図1で「持っていないが欲しい」としたユーザーに、いくらぐらいの価格、重さ、バッテリー駆動時間ならば購入したいと思うかをそれぞれ聞いた(グラフ)。価格では「4万円まで」が26.9%、「6万円まで」が20.9%であった。「2万円まで」、「4万円まで」、「6万円まで」を合計すると、62.1%とほぼほ3分の2を占める。ただし、「10万円まで」とした回答も20.4%と20%を超え、機能次第では10万円程度まではかまわないとする回答も多いという結果となった。
「重さ」と「バッテリー駆動時間」については、バッテリー駆動時間をのばすために大容量バッテリーを搭載すると、重量が重くなると言う相関関係にある。今回、両項目についてクロス集計を行った(表)。これによると、回答者が最も多いのは「600gまでで10時間程度」の78件、僅差で「400gまでで10時間程度」が73件となった。回答が20件以上あったゾーンに網掛けしたが、バッテリー駆動時間では「10時間程度」、重さでは「400gまで」と「600g」までに回答が集中していることがわかる。
また、「200gまでで30時間以上」、「400gまでで30時間以上」のゾーンと、「1kgまでで5時間以上」のゾーンも回答が多い。前者は「住所録やToDoリストなど、必要最低限の機能が満たされていれば、あとはとにかく軽くて長時間使える」ことを重視するユーザーで、後者は「可搬性に若干の難があっても、高機能な端末が必要」なユーザーが該当する。
以上の点を総合すれば、「400g〜600gで10時間程度」動作するモデルを基本構成として、さらに軽量重視モデルと機能重視モデルをラインナップとして取りそろえることが、ユーザーのニーズを満たすことが分かる。
■WindowsCE2.0への関心高く
携帯情報端末保有者、未保有者を対象に、「WindowsCE2.0マシンを購入したいか」(グラフ)を聞いた。携帯情報端末保有者では、「非常に購入したい」が27.2%、「購入したい」が31.1%、未保有者でも「非常に購入したい」が13.9%、「購入したい」が35.3%と購入に意欲的な回答者が多かった。フリーアンサーで聞いた理由では「Windows95との連携機能が強力」とした意見が多かった。また、「WindowsCE1.0では、満足のいく性能ではなかったが、2.0になって使えるようになった」などの意見もあった。
「購入したくない」、「絶対購入したくない」とした回答者からは、「携帯情報端末としては重さや駆動時間が満足できるスペックではない」、「Windows95との完全互換ではない」、「OSの設計が中途半端」などの意見があった。また、デスクトップでMacintoshを利用しているユーザーからは「Macとの互換性がない」、「Windowsが嫌いだから」などの意見も寄せられた。
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